村野藤吾 語沙録 「手法」

私は角があるのが嫌いなんです。私はもうどれでも角を取ってるんです。それで丸くする癖がありますね。そうしないとどうも何か手触りが悪いような、それから心持ちがしっくりこないんです。それも日本的な手法ですね。柱でもみんな面を取る。面で大きさを加減するわけです。ウチでやる時は必ず面幅をいうんですよ。二分面とか一分面とか。大体分かりますからね。これはかどかどした感じがなくなって手触りがいいんです。


長年人と交わって、喧嘩しないことが大切だと思うんですよ。建築で喧嘩しないということは、角を丸くして、強いものと強いものがぶつからないようにすることです。柱にしても床に付くところは、見えがかり縁を切る。そうすると平和な感じがすると思うんです。


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